YUUWA インタビュー


「色を纏う。今日の自分に寄り添う色。The color cheers you up.」をコンセプトに

2019年6月に誕生したピアス・イヤリングのブランド「YUUWA」

 

眺めているだけでワクワクしてくるようなさまざまな色の耳飾り。

            

元号が「平成」から「令和」へ。

新しい時代の変わり目に誕生した「YUUWA」さんにお話を伺いました。


手仕事を始めるきっかけ



昔から小物や鞄など自分の生活の身の回りにあった革製品。

ふと入ったお店でたまたま見つけた革のハギレ。

 

最初は牛などの革を使い、

パスケースなど自分が使う小物を作っていたそうです。

 

そんな時pig suedeを見つけ、

「これで耳飾り作ったらかわいいんじゃない?」

という声をもらい作り始めたのがきっかけでした。

 

そこから耳飾りを作るという

YUUWAさんの手仕事が始まりました。

 

 


製作に欠かせないYUUWAさんの大切な相棒たち。道具もいろいろと買っては試してを繰り返し自分に合うものを見つけた。
製作に欠かせないYUUWAさんの大切な相棒たち。道具もいろいろと買っては試してを繰り返し自分に合うものを見つけた。
YUUWAの耳飾りの顔となる"◯"をくり抜く作業。1回でキレイにくり抜けると気持ちが良いのだそう。
YUUWAの耳飾りの顔となる"◯"をくり抜く作業。1回でキレイにくり抜けると気持ちが良いのだそう。



試行錯誤の日々


 

最初は、扱いやすいpig suedeの見分けがつかなかったと言います。

 

使用するボンドも普段使用しているボンドとは異なるため接着がうまくいかず。

 

ハンマーを打つ力の入れ具合が掴めなかったりと、

作業しながら「難しい」と呟きながらやっていたとのこと。

 

次回への改善点を明確にし、自分なりにコツを掴んで行ったそうです。

 

どの作業が難しいかと尋ねると、

「全工程難しい!」とハッキリとした声で返答が。

 

「全工程仕上がるのは1時間で3セットくらい。

つくって出来上がりを見て商品として出せるのは一つ、良い時は二つくらいですね。

 

いい調子で途中まで出来てたのに最後の最後で失敗したり。

 

製作過程によって革に入ってしまった傷、

ピアスの金具の芯が真っ直ぐに取り付けられていないものなど失敗したものは出せないので」と話します。

 

革の状態も一枚一枚個体差があり、硬さやお腹部分と背中の部分で毛の密集度も違うそうです。

 

革に厚みがあるものは調節して薄くし、

それぞれの違いに気づきその革の状態に合わせて作業していく。

手を動かしつくり続け、試行錯誤を重ね得た賜物です。

 

続けて、

「単純に売れるということではなく、

つけてくれる人が気分が上がったり気持ちの切り替えができるように丁寧に。

 

お金儲けだけで考えてしまうともっと材料安くしたりとか効率良くした方がいいんですけど・・・。

なるべく時間をかけて丁寧につくりたい。」

 

YUUWAさんのこれから出会い、

身につけてくれるお客さんへの想いと良いものをお渡ししたいという責任感をとても感じました。

 


現在12色展開。季節によって色のバリエーションも増えるそうです。
現在12色展開。季節によって色のバリエーションも増えるそうです。
一点一点、包装箱に刻印を押してます。
一点一点、包装箱に刻印を押してます。


続ける上で大事にしていること


 

形はシンプル、色が豊富で選びがいがあるYUUWAの耳飾り。

イメージ写真もとてもPOPで見てるだけでワクワクとした気分になります。

 

作品に関するアイデアは、

 色んな種類の材料を扱っているお店に行ったり、

アクセサリーとは関係のない展示に足を運び、

商品の並べ方や見せ方などヒントをもらうことが多いそうです。

 

「普段の買い物の時もさまざまな商品を見ること、

自分が見る機会が少ないブランドの服なども見るようにしています。

違うジャンルの商品を見ることによりアイデアが浮かぶことが多く、参考になります」

 

常に新しいものに、

好奇心・冒険心を持って進んでいくことが更なる進化にもつながっていきます。

 

製作とは離れている普段の生活の中にも、

これからのYUUWAに通づることを見つける・探すという心がけが見えました。

 



その人に馴染み、寄り添っていく耳飾りであってほしい


 

ブランド名「YUUWA」と聞いて、

優しく柔らかな響きでとても良いなあと感じました。

 

「つける"人 "と、つけてもらう"色"が一つになってまじりあって融和する。

馴染み、寄り添っていく耳飾りであってほしいと思っています。

あと、これつけると今日は何かいいことあるかな。という感じになれれば良いな」と話します。

  

注文した方から送られてくる耳飾りを身につけた写真を見ると、

今まで単体で見ていた耳飾りがその人の雰囲気に馴染んでいるのを見れてとても嬉しい気持ちになるのだそうです。

 

 

 注文してくれたお客さんもさまざまな色にたくさん悩んで決めていたんだとか。

いつもの自分だったらこの色選ぶよね、

でも新しい色にも挑戦したいなあとか、悩みつつもみんなの表情は笑顔。

 

きっと、どの色を選んだとしてもYUUWAの耳飾りは選んだ人に溶け込んでいくでしょう。